DXを進める上では、特定の部署だけでなく、全庁で共通の
理解を持つことが重要です。境港市役所ではその考えのも
と、全職員を対象にIT教育を実施し、組織全体のITリテラ
シー向上と、セキュリティ意識の定着に取り組みました。
特に「特定の担当者だけが詳しい」という属人化を防ぎ、
どの部署でもデジタルツールを活用できる体制づくりを
目指しました。ITリテラシーの底上げは一朝一夕には いきませんが、継続的な教育体制の 整備を通じて、組織変革に取り組んでいます。

| 所在地 | 〒684-8501 鳥取県境港市上道町3000 |
|---|---|
| 職員数 | 約300名 |
| URL | 公式ホームページ |
対象は全職員260名
一部の担当者だけでなく
組織全体の底上げを実施
効果の可視化
研修前後のテストで
合格率・理解度の向上を確認
自発的な行動変容
セキュリティ意識が向上し
現場から報告が上がるように
1.IT教育導入前に抱えていた課題
境港市では、DX推進に向けた検討を以前から進めていました。しかしその一方で、「この進め方で本当に良いのか」「見落としている課題はないか」という迷いを常に抱えていました。
ITやDXに関する取り組みは進めていたものの、現場ではさまざまな課題が顕在化しており、職員全体での理解度には大きなばらつきがありました。

当時の現場の状況
視点の固定化
内部人材だけの議論で、見落としへの不安が常にあった。
意識の乖離
IT知識を自分ごと化にすることが難しい。
2.IT教育からDXを進めるという選択
そこで同市が着目したのが、ツール導入やシステム刷新ではなく、「人」に焦点を当てたIT教育です。DXを進めるうえでの土台として、まずは職員一人ひとりのITリテラシーを底上げし、共通の判断基準を持つことが重要だと考えました。

実施したIT教育の内容

- ITリテラシー講座: デジタル活用の土台となる基礎知識
- セキュリティ基礎: 生成AI時代の考え方、標的型攻撃対策
- ITパスポート: ピアラーニング(相互学習)形式で実施
- ロジカルシンキング: 業務効率化の思考法
- PC操作術: Excel・PowerPoint・Wordの基本操作
業務効率化のためのロジカルシンキング研修


3.一部研修資料をご紹介
資料は、受講者のレベルや研修の目的に応じて、理解しやすく実務にもつなげやすい内容となるよう作成しています。
PC操作術では、資料によって操作の流れやポイントを理解していただき、その後、受講者自身が実際に操作しながら学べる実践型の形式で実施しました。


ITリテラシー研修では、まず「ITはなぜ必要なのか」「ITリテラシーはなぜ知っておくべきなのか」を丁寧にお伝えし、受講者の理解の土台づくりを行いました。そのうえで、PCの仕組みやネットワーク、情報の取り扱いについて、基礎から学べる内容で展開しました。


4.導入による変化と成果




特に大きな変化として感じられたのが、セキュリティに対する意識と行動の変化です。不審なメールに対して、各課から自発的に報告が上がるようになり、注意喚起にとどまらない実践的な対応が見られるようになりました。
担当者様の声

基礎的な研修を通じて、組織全体のITレベルを底上げできたと感じています。セキュリティについても、職員一人ひとりが自分ごととして考えるようになりました。外部の視点を取り入れたことで、これまで見えていなかった課題に気づけたのも大きな収穫です。
今後は、職員一人ひとりが自ら考え、主体的にDXを進めていける組織を目指しています。
境港市DX推進課 木村 増田

